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ピカソ〈帽子の女〉の刷りの順番
赤茶色の額縁は除外して考えるということでしたね。
そうすると、色版は白色、黄色、赤色、緑色、空色、黒色、薄墨色の7版ということになります。
どちらが先でどちらが後かを考える際に、参考になるのが彫り跡です。このリノカットは凸版画です。彫刻刀の丸刀や角刀で彫り進められている筈です。
額縁の凸凹のニュアンスを表しているのは、おそらく丸刀による表現でしょう。この白い部分は丸刀で彫った跡です。これ彫り残したとしたら大変な作業で、彫り跡も刀の勢いが無くなってしまいます。
ですから、額縁の部分は白い紙に赤茶色で刷られていると考えることができますね。
こんな調子で、さあ、7色の販の、彫り進み+刷りの順番を考えてください。
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